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父親のお見舞いに病院へ行く。いつもは母親と弟1が行ってくれていて、今回は妹とぼくが本州から帰ってきたので、そこにおばあちゃんも巻き込んで会いに行くことにした。にぎやかなお見舞い団は病院の中でもちょっと浮いている。
まずは妹とおばあちゃんのペアが病室に行く。おばあちゃんは「早く起きなさい」と父親のことを叱ってくれたみたい。ぼくは「起きたい気持ちになるまで、ゆっくり休んでね〜」と思っているので、そんな言葉は自分からは出てこないから、おもしろく感じる。意識不明者への声かけに唯一の正解があるわけもなくて、いろんな人が、それぞれの考えで声をかけるのがいいと思う。自分にはできないような声かけをおばあちゃんがやってくれてうれしかった。
続いて妻とぼくが行く。大阪に引っ越したよ、松本は楽しかったね、元気だったら万博に遊びにきたかったんじゃないの、今から目を覚ましても万博には間に合わないねえ、目が覚めて動けるようになったら、そのときにぼくらが住んでいる地域に遊びにおいでよ、などなど。思い付く限りの声かけをする。左腕・左手がよく動くようになっていて、左手を握りにいくとね、握り返してくれるのよね。赤ちゃんみたい。ホモ・サピエンスには手を握り返そうとする習性があるんかな。おもしろいね。
そのあとは、今は弟1と母親が暮らしている、ぼくにとってのいわゆる「実家」に行く。ぼくが大学生・大学院生のときに住んでいた家ね。妹は友だちの家に泊まりにいくというので弟1が車で送っていった。ぼくの運転するレンタカーで、妻と母親とおばあちゃんを運ぶ。
またしばらく談笑。今は91歳になったおばあちゃんは88歳まで働いていたような人で、とっても元気。だいぶ耳が遠くなってきていることもあってところどころ話が噛み合わなかったりするのだけれど、はっきりしゃべるし、ぼくをずっと幼児扱いするくらいに気持ちも強いし、頼もしい感じ。話がズレているときに妹・弟1・ぼくらは「うんうん、そっかそっか」という感じで聴くのだけれど、母親は「ちがう、今はその話はしていない」とばっさり切る。それぞれである。
母親が「年相応の格好みたいなものがわからん」と言っていて、いいじゃん、と思った。ステレオタイプに押し込めようとしてくる社会の雰囲気に対してぼくは「うるせーー」と思っていて、母親ゆずりの部分があるのかもしれないね。本人が着たい服を着てごきげんに過ごすのがいちばんいいと思っているよ。
妹を送り届けた弟1も実家に戻ってきてみんなで合流できて、夜ごはんを食べにいく。おばあちゃんのリクエストを聞きつつ実家から行きやすい場所ってことで風月をチョイスした。この風月ってのは北海道に展開しているお好み焼き・焼きそばのチェーンなんだねえ。
北海道のお好み焼・焼そば 風月 https://fugetsu-sapporo.co.jp/
弟1に「一人前、食べる?」と質問されたおばあちゃんは「そんなに食べるわけない、食べられないよ」と返していたが、いちばん長くメニューを見ていたのはおばあちゃんだった。自分が食べる分じゃなくて孫たちが食べる分を考えてくれているっぽい。「いっぱい頼んで、みんなで分けて食べなさい」とそういうテンション。
滞在先でテレビ番組や天気予報を見るのは好き。ホテルの客室でテレビの電源を入れると、ちょうどよく北海道の天気予報をやっていた。今回の滞在中は晴れてくれそうだ。
朝の札幌をお散歩する。なんとなく大通公園に向かって歩いているつもりだったがそれは勘違いで、逆方向のすすきのにたどりついていた。朝のすすきのは、やっぱり静か。
駐輪場でたむろするカラスはギャングっぽくて迫力があった。この近くで大きいイッヌを連れてお散歩している人と「おはようございます〜」と雑談したのだけれど、イッヌがカラスを怖がっているらしくてかわいそうだった。たしかに怖いよねえ。
ホテルに戻ってきて大浴場に向かう。大浴場の入り口のドアはカードキーで開くタイプだから、こんなふうに混雑状況をある程度は把握できるようだった。
ホテルのロビー階にあるビジネスラウンジ。いわゆる「ファミレス」タイプの席もあって快適だった。助かる。
地下鉄で移動して、おばあちゃんのおうちに向かう。地下鉄の表示が、ぼくが住んでいた頃と比べるとずいぶんとかっこよくなっていた。
おばあちゃんのお部屋に着いたら、父親・母親・弟1が着席していた。これから弟2も合流してランチに行く予定。これからランチだ、と言っているのに「くる途中で買ってきたよ〜」と六花亭のお菓子が展開される。誰も手をつけなくて笑った。だってこれからランチなんだもの……。
おばあちゃんの家には昔の写真がいっぱいあって、みんなでそれらを広げてワーキャーとやっていた。下の写真に写っているのは1歳のときのぼく。妻からすると、初めて見る姿もたくさんあった。七五三のときのぼくの写真はおばあちゃんから譲り受けて持ち帰ることにしたので、自宅に戻ったら飾ってみようかと思う。
おばあちゃん・父親・母親・弟1・弟2・妻・ぼくの7人で回転寿司のトリトンへ。幸いなことに待ち時間なしでボックス席に案内された。これは本当にラッキー。タイミングがよかった。
かなりおいしかった。妻もよろこんでいたのでよかった。たらふくお寿司を食べて大満足。
父親が次々に4皿ずつ注文を入れていくから、テーブルの上がずっとにぎやかで気分がよかった。さすが20代男性がいると勢いが出ておもしろい。
LINEのアイコンを自作するのはすごいと思った。お会計のとき、おばあちゃんが万札を何枚か握って「わたしが払う!」みたいな暴れ方をしておもしろかった。父親の上着のポケットに無理やり万札を叩き込もうとする。
ランチのあとは適当にフードコードでお茶をしながら談笑したあと、おばあちゃんの家に戻る。
おばあちゃんの夫、つまりぼくから見るとおじいちゃん。ぼくの母親の父親。おじいちゃんはぼくが中学生のときに亡くなったので、ぼくの14歳下である弟2にはおじいちゃnとの思い出がない。今回、弟2がおばあちゃんに向かって「おじいちゃんって、どんな人だったの?」と質問していて、おばあちゃんがうれしそうにたくさんのエピソードを紹介してくれて、とてもよかった。
ちょっと耳が遠くなってきたものの、はきはきと元気にしゃべる89歳のおばあちゃん。接していると元気をもらえる。今度はみんなでどこに行こうかね、なんて先の話をすると必ずと言っていいほど「そのときは、わたしはいないかもしれないけど!」と元気に言ってくるからさびしい。また会いにくるからね。
父親の運転する車で街の方まで運んでもらう。
朝にお散歩したすすきのの夜の姿を見てまわった。
「がりとあがり」というお寿司屋さん?がおしゃれだった。
狸小路の中のたこ焼きのお店で買い食いした。たこ焼きもハイボールもおいしかった。
セイコーマートで調達したホットシェフのすじこのおにぎりは妻が食べた。ぼくはアイスクリームとガラナ風味の炭酸水をいただいた。適当に食べ歩きするだけでとっても楽しいね。
