大阪のベタな観光名所まとめ
歴史
大阪城は豊臣秀吉が天下統一の拠点として築いた城で、現在の天守閣は1931年に市民の寄付によって復興されたもの。最上階からは大阪の街を360度見渡せる。城内は博物館になっており、豊臣秀吉の生涯や大坂の陣に関する展示が充実している。広大な大阪城公園には約3,000本の桜が植えられ、西の丸庭園は花見の名所として知られる。秋には園内の銀杏並木が黄金色に染まり、天守閣との組み合わせが美しい。
住吉大社は全国に約2,300社ある住吉神社の総本社で、創建は211年と伝えられる大阪最古の神社。本殿は「住吉造」と呼ばれる神社建築最古の様式のひとつで、国宝に指定されている。正面の反橋(太鼓橋)は急な勾配が特徴的で、渡るだけでお祓いになるとされる。毎年の初詣には200万人以上が参拝に訪れる。
四天王寺は聖徳太子が593年に建立した日本最古の本格的な仏教寺院。中門・五重塔・金堂・講堂が一直線に並ぶ「四天王寺式伽藍配置」は、日本の寺院建築の原型となった。毎月21日と22日には境内で縁日が開かれ、骨董品や古着の露店が並ぶ。大阪市中央公会堂は中之島に佇むネオ・ルネッサンス様式の重要文化財で、1918年の竣工から100年以上にわたって大阪のシンボルであり続けている。夜のライトアップも見ごたえがある。
食
大阪の「食い倒れ」文化を味わうなら、まずは道頓堀から。グリコ看板やかに道楽の動く看板が並ぶ派手な街並みは大阪を象徴する光景で、たこ焼き・お好み焼き・串カツといった大阪グルメの店がひしめいている。道頓堀川沿いの遊歩道「とんぼりリバーウォーク」を歩けば、ネオンに照らされた水面の反射が楽しめる。
その周辺に広がる法善寺横丁の石畳の路地は、繁華街のすぐそばとは思えない静けさがある。苔むした水掛不動さんに手を合わせる人々の姿が印象的で、老舗の割烹やバーが軒を連ねる大人の街だ。千日前から裏なんばにかけてのエリアには、地元の人が通う小さな名店が隠れている。
黒門市場は「大阪の台所」と呼ばれる約180年の歴史を持つ市場で、新鮮な魚介類や果物を扱う店が約150軒並ぶ。マグロの刺身やふぐ、ウニなどをその場で食べ歩きできるのが魅力。鶴橋は日本最大級のコリアンタウンとして知られ、駅を降りた瞬間から焼肉の香ばしい匂いに包まれる。焼肉店はもちろん、キムチや韓国食材の専門店、チヂミの屋台などが迷路のような商店街に密集している。
新世界の通天閣周辺は串カツ文化の聖地。「二度漬け禁止」のルールで知られる串カツ店が立ち並び、レトロな看板とけばけばしいネオンが独特の雰囲気を醸し出している。ジャンジャン横丁では将棋クラブや立ち飲み屋が健在で、昭和の大阪の空気が色濃く残っている。
眺望
高いところから大阪を見渡すスポットも充実している。梅田スカイビルの空中庭園展望台は、2棟のビルを最上部でつなぐ独特の構造が特徴的で、屋上は吹き抜けになっているため風を感じながら360度のパノラマを楽しめる。地上40階・高さ約170mから望む夕暮れは格別で、足元の蛍光石が光る「ルミ・スカイ・ウォーク」はロマンチックな雰囲気。建築としても評価が高く、海外の建築系メディアで「世界の建築トップ20」に選ばれたこともある。
天王寺のあべのハルカスは高さ300mで日本一の高さを誇る超高層ビル。展望台「ハルカス300」の58階から60階にかけての3フロアからは、大阪平野はもちろん、晴れた日には明石海峡大橋や生駒山まで見渡せる。58階にはカフェやバーもあり、夜景を眺めながらゆっくり過ごすことができる。
さきしまコスモタワーは大阪湾岸エリアにある展望台で、高さ252mからベイエリアの景色を一望できる。梅田やあべのハルカスとは違った角度から大阪を眺められるのが魅力で、混雑も比較的少ない穴場スポット。
アート・文化
中之島は堂島川と土佐堀川に挟まれた水辺のエリアで、文化施設が集中している。2022年に開館した中之島美術館は、巨大な黒い直方体の外観が印象的で、国内外の近現代美術や現代デザインのコレクションを収蔵している。隣接する国立国際美術館は完全地下型の美術館という珍しい構造で、竹の生命力をイメージしたステンレスの外観構造物が目印。この2館をはしごして回るのが中之島のアート散策の定番コースになっている。
天神橋筋商店街の北端近くにある大阪くらしの今昔館では、江戸時代の大阪の街並みを実物大で再現した展示を体験できる。町家の中に入ったり、当時の道具に触れたりしながら、商人の街として栄えた大阪の暮らしを追体験できる。浴衣の着付け体験もあり、和装で江戸の街を歩く写真を撮れるのも人気の理由。
万博記念公園には太陽の塔がそびえ立つ。岡本太郎が1970年の大阪万博のために制作した高さ約70mの塔は、内部の「生命の樹」の展示が復元公開されており、生命の進化を表現したダイナミックな空間を体感できる。公園自体も広大で、日本庭園や自然文化園を一日かけて散策できる。
まち歩き
天神橋筋商店街は南北約2.6kmにわたる日本一長い商店街で、約600の店舗が並ぶ。コロッケやたこ焼きをつまみながらの散策は大阪らしい時間の過ごし方だ。天神橋一丁目から六丁目にかけて、南側は老舗の商店が多く、北に行くほど庶民的な雰囲気が増していくのも面白い。
キタからミナミへ御堂筋を歩けば、銀杏並木の美しさとともに大阪の街の南北の表情の違いを感じられる。秋には約900本のイチョウが黄金色に色づき、御堂筋イルミネーションの時期にはライトアップされた並木道が幻想的な雰囲気になる。
空堀商店街は松屋町駅から谷町六丁目駅にかけての坂の多いエリアにある商店街で、戦災を免れた古い長屋が残る。リノベーションされたカフェや雑貨店が点在しており、レトロとモダンが共存する独特の空気感がある。中崎町も同様に古い建物をリノベーションしたカフェや古着屋が集まるエリアで、梅田のすぐ裏手にありながら下町の雰囲気が残っている。大阪の「歩いて楽しい」街の懐の深さを感じられるスポットだ。
